杵築市の豊富な海産物や野菜などを味わってもらおうと、市内の15飲食店が3月末から売り出している「杵築どーんと丼」が人気を集めている。地元食材をふんだんに使った和洋中の多彩などんぶりで、県内外に「食の杵築」の魅力をアピールしている。
杵築市は、クルマエビなどの漁獲量が多く、多種多様な魚介類が水揚げされ、野菜など山の幸にも恵まれている。しかし、有名なタイ茶漬けを除き「観光客に勧めることのできる杵築らしい料理がなかったのが実態」(市商工観光課)という。
このため、昨秋から杵築市観光協会内に飲食店経営者らがグルメ部会をつくり、杵築をPRする料理を検討。いろんな食材を用いやすく、多くの店が参加しやすいとして、どんぶりを出すことに決めた。
15店各店が、独自のどんぶりメニューを提供。地元産の生きたクルマエビが魅力の海鮮丼や、県産牛を使ったカレードリア丼など多彩なメニューがそろった。中でも、焼けた鉄板のうえに、特製スープをかけるリゾット風の鉄板丼は、香りと音も楽しめると好評。各店とも順調に客足を伸ばしているという。
同部会長の松成真司さん(35)は「北九州方面からの来客が増えた。おいしいものを用意して、杵築に何度も足を運んでほしい」と話している。
今月からは、全15店スタンプを集めた人には特製どんぶり、10店で湯飲みを進呈している。
問い合わせは、杵築市観光協会=0978(62)3131。
出典:西日本新聞