あのにぎわいをもう一度――。昨年、全国B級グルメの祭典「B―1グランプリ」が開かれた静岡県富士宮市で、今年9月に静岡版のB級グルメの祭典が開かれることになった。B―1グランプリには25万人が来場。B級グルメの集客力を一時のにぎわいで終わらせるのは惜しいとの考えからだ。おでん、ギョーザなど静岡の誇るB級グルメの数々が、一堂に会する大会をめざすという。
富士宮市と富士宮商工会議所が27日記者会見し、9月28日に「富士山B―1フェスタin富士宮」を開催することを発表した。地元の富士宮焼きそばはもちろん、おでんやギョーザなど、自慢のB級グルメを抱える県内市町などに、参加を呼びかけていると説明した。
昨年6月、富良野オムカレーから久留米やきとりまで全国約20のB級グルメが集まった「B―1グランプリin富士宮」は、2日間で約25万人の客を集め、早々に売り切れる店舗が続出した。しかし、B―1グランプリの開催場所は持ち回りで、今年は福岡県久留米市。このため、「あのにぎわいを一過性で終わらせるのは惜しい」との声が出され、同商議所を中心に新たなイベントを始めることになった。
「富士山B―1フェスタ」は、富士山本宮浅間大社を会場に、50店舗が出店する予定。うち20店舗は、市外の「食の団体」からの出店を予定している。これまで、小室直義市長、長谷川浩之・同商議所会頭の連名で、県内の各市町、商議所などに協力を求める文書を送った。
すでに静岡市の「静岡おでん」と裾野市の「すその水ギョーザ」が名乗りを上げているという。今後は富士山を取り巻く山梨県側の自治体にも呼びかける予定だ。
出典:朝日新聞