2008年6月1日日曜日

古典籍の魅力語り合う

左京区 源氏写本など話題縦横に

 京都府立総合資料館の貴重書を紹介する企画展の担当者によるディスカッションが18日、京都市左京区の資料館であり、古典籍の魅力を語り合った。

 企画展は「京都府立総合資料館で『古典籍をあじわう』-古典グルメ・書物グルメのための名品展」で、府立大と資料館、京都新聞社が主催する。

 資料館の西村隆文献課主任は、所蔵する古典籍の概要を説明し「ぜひ古典籍を手にとって、手触りや重さなど、五感で味わってもらいたい」と話した。

 赤瀬信吾教授ら府立大の研究者は、初めて公開された江戸中期の写本「源氏物語」や資料館が唯一所蔵している語り物系の「平家物語」屋代本巻二の価値を紹介した。中国の娯楽書の成立や日本の江戸時代の出版など、古典籍をめぐる話題を縦横に語った。

 名品展は25日まで。無料。

出典:京都新聞