神戸大の学生らでつくる特定非営利活動法人(NPO法人)「ごみじゃぱん」と企業が協力し、消費者に簡易包装の商品購入を勧める「ごみ減装(へらそう)ショッピング」が十五日、神戸市東灘区のスーパー四店で始まった。神戸で二十四日から始まる主要国(G8)環境相会合を機に、ごみを減量するライフスタイルの必要性を神戸から発信する。
コープこうべシーアでは、外箱のないチョコレートやトレーのないのりなど約八百点が並べられた。簡易包装の商品には「減装商品」という推奨マークがつけられ、訪れた買い物客も興味深そうに手に取っていた。
今後、ポスターなどで、実験をアピールし、包装ごみの少ない商品の購入を呼び掛ける。簡易包装と通常包装の販売の差で二酸化炭素の排出削減量を推算するほか、レジのデータやアンケート調査からごみ減量化に対する消費者の意識の変化も検証する。
他の実施店舗はコープ深江、グルメシティ住吉店、ダイエー甲南店。大塚製薬、花王、日本ハム、ネスレコンフェクショナリー、ハウス、マンダム、レンゴーのメーカー七社が協力する。八月十五日まで。
「ごみじゃぱん」代表の石川雅紀・神戸大大学院教授は「企業と市民とが一緒になり二酸化炭素の排出量を減らすための意識を高めるモデルとしたい」と話す。
出典:神戸新聞