長良川上流の板取川の伏流水を使ったミネラルウオーターの「高賀の森水」が、世界的な食品品評会「モンドセレクション」で金賞を受賞し、ベルギーのブリュッセルにある国際食品審査会(iTQi)の08年度コンクールでも優秀味覚賞を受賞した。飲料水で同時受賞したのは国内初という。販売会社、奥長良川名水(関市洞戸)の中村隆春専務(60)は「岐阜の水が本当においしいことが証明された」と喜んでいる。
モンドセレクションは、ベルギー政府などが菓子を中心とした食品の品質向上のために毎年開催し、現在では世界100カ国以上の企業から約5400点が応募。味覚や包装、原材料などが審査されている。iTQiは、欧州連合(EU)本部が主管する審査会。グルメ食品や飲料品などの部門で、欧州のシェフらが審査した。
「高賀の森水」は、関市洞戸にある長良川上流の水源から取れた原水をフィルターでろ過し、除菌した。軟水で、甘くまろやかな口当たりが特徴。年間約1000万本(500ミリリットル換算)を販売している。中村専務によると、00年のシドニーオリンピックのマラソンでは、県出身の高橋尚子選手も給水時に飲んだという。
出典:毎日新聞