冬だ、焼き肉だ、チャドルペギだ!!!
「チャドルペギ」……といっても、何のことかご存じない方が多いのではないかと思う。牛の胸肉を薄~くボール紙みたいにスライスした肉のことで、鉄板にのせるとすぐホゲホゲになるので、それを酢の利いたタレか岩塩にまぶして食べる。白く見えるのは脂身ではなくて軟骨で、香ばしくしかも独特の食感が味わえる。韓国のクーッとくる強いお酒がいかにも合う。
この料理、どこで食べられるのかというと……。
私は、数年前に韓国で食べて感動した。不覚にも名前を覚えず、その後、1年半も探し歩いたという経験がある(当時は、韓国のネットが元気で何度も取材に出かけた時期なのだが、白身が多いので豚とばかり思いこんでいて韓国でも見つけられなかったのだ)。それくらい旨い。日本にないなぁと思っていたら、あるときサムスンの日本支社の方から「日本にもちゃんとしたチャドルペギのお店が見つかりました」と教えてもらったのだ。それが、赤坂の「ほっぺ屋」。韓国では、その発祥のお店まで出かけたり、毎月1回お店で牛をバラしてしまうという超グルメな焼き肉屋さんでも食べてみたが、日本でこれだけのチャドルペギが食べられるというのは、本当に貴重です。
チャドルペギの後は、おきまりのコースがあって「豆腐チゲ」。ほっぺ屋の豆腐チゲは、真っ赤な(といってもさわやかな辛さ)の鍋に玉子が落とされていて、ほどよく刻んだ豚肉と貝、椎茸がうまい具合に馴染んでいる。ラーメンを落とせと勧められるが、個人的には白いご飯がいちばん合う!
ほっぺ屋
東京都港区赤坂6-6-2センチュリータワービル1F
出典:ASCII.jp