重厚に個性派フレンチ――「ラ・ベカス」(大阪市中央区)
大阪・淀屋橋のオフィス街の一角にあるフランス料理店「ラ・ベカス」は北堀江から移転して3年、通算で開業18年になる。「カジュアルではなく、ちょっとかしこまって来ていただけるレストランでありたい」とオーナーシェフ渋谷圭紀氏が話すように、間接照明を使った店内は重厚感が漂う。
「オーソドックスに見えて実はフランス料理からかけ離れたものにしたい」との料理哲学はソースや具だくさんのスープなどに表れる。カワハギのポワレはパプリカ、バジルなどのソースで引き立てている。
コース料理が主体だが、追加メニューも用意。女性グループなどでにぎわうランチはスープ、魚料理、肉料理、デザートで4200円(サービス料別)で、例えば肉料理にフォアグラのソテーを添えると締めて6300円(同)で楽しめる。
誘いはあるが、東京に支店を出すつもりはないという。目の届く範囲で自らの料理道を貫く姿勢に揺るぎはない様子だ。
営業時間は正午から午後2時(ラストオーダー)、午後6時から9時半(同)。日曜定休。電話 06・4707・0070。
出典:日経ネット関西版