2008年2月3日日曜日

京都・舞鶴で旧海軍料理が復活

京都・舞鶴で旧海軍料理が復活

 軍港のまちとして栄えた京都府舞鶴市の飲食店に、ハイカラな“旧海軍食”が復活した。100年前に発行された海軍食レシピの中から、各店が現代風にアレンジするなど工夫を凝らして、チキンライスやビーフカツレツ、ロールケーキなどを再現した。さて、お味の方は-。

 舞鶴市が旧海軍の食文化を「ご当地グルメ」として売り出し、観光客誘致を図ろうと始めた「復刻・舞鶴海軍食キャンペーン」。メニューは、同市にある海上自衛隊第4術科学校が保存している旧海軍の調理指南書「海軍割烹(かっぽう)術参考書」(明治41年発行)に掲載されている190種の中から、市内の飲食店や菓子店9店舗が1品ずつ選んだ。

 「国民食」として人気のチキンライスは3店舗が提供。市街地の「レストラン二条」では「海軍ハイカラライス」と名付け、サフランのスープで炊いた黄色いご飯に、高級感を演出するソースポット、別に焼いた鶏肉を添えた。定番の「ケチャップソースのいためご飯」とはほど遠い、おしゃれで豪華なでき映えだ。

 料理を考案したシェフ、本田正夫さん(45)は「酸味を控えたトマトソース味にするのに苦心しました」。昨年11月、「土日限定30食」でスタートしたが、好評なことから12月から毎日メニューに加えた。

 海軍発祥とされる「肉じゃが」をくるんだ「肉じゃがまん」を創作し、チキンライスに添える店もある。

 キャンペーン事務局は今後、飲食店やメニューの案内パンフレットを作製し、ツアーのコースに加えてもらうよう旅行代理店に依頼する。飲食店は同市のホームページに掲載している。

出典:MSN産経ニュース