モンゴル行宮料理・故郷(ノタガ)
草原に元気に走り回るスタミナがつくこと請け合いの料理の数々
モンゴル料理店が増えた。大相撲でのモンゴル力士の活躍が一因か。で、「モンゴル行宮料理・故郷(ノタガ)」に行ってきた。「行宮」は「あんぐう」と読み、宮廷のことだ。
池袋駅西口、ビジネスホテル街の一角。派手派手しいインテリアを想像していたが、装飾はモンゴルの草原風景写真、モンゴル相撲有名力士のカレンダー、チベット・ラマ教の仏像、そして、サイコロ代わりになる羊の関節が鴨居にズラリと並ぶ。レストランというよりは大衆食堂といった感じ。サービス陣はママとモンゴル娘が2人。
細切りじゃがサラダ504円、巨大焼き餃子ホーショル630円、肉餅シャルビン630円、チンギスハン時代からの宮廷料理ホルホグ行宮焼き1人前1680円、羊肉のクミン炒め1575円とモンゴルビール550円を注文。しかし、モンゴルビールは売り切れとのことで、やむなく国産生中480円に変更。
間髪を入れずに出てきたのは細切りじゃがサラダ。ニンジンも入り、カラフルでちょっぴりお酢も。ホーショルは直径10センチ以上のまさに巨大餃子。中の肉餡まで熱々、ビールにピッタリだ。モンゴル岩塩で味付けされている。焼き餃子とメニューにあるが、実際は揚げ餃子だ。肉餅はさらに巨大だが、こちらは焼き餅。羊肉と香草が入り、思わず「うまい!」を連発した。こちらも岩塩を使用。
餃子、餅で腹が膨れたところにきたのが羊肉のクミン炒め。肉だけのと野菜を加えたのがあると聞いたので、野菜入りを頼んだのだが、野菜はネギだけ。でも、山セリに似た強烈な香辛料の香りがして、グルメ族にはウケる味とみた。
さて、しんがりはホルホグ。骨付きの羊肉と真っ赤に焼いた石を圧力鍋に入れて蒸し焼きにしたそうで、肉はジューシーにして軟らかい。味も香辛料がよくしみ込んでいる。これを食べたら草原を元気に走り回るスタミナがつくこと請け合いだ。
味 ★★★★
サービス★★★
雰囲気 ★★★
C・P ★★★
(★5つが最高)
東京都豊島区池袋2―63―6 パレスガーデンミラノ102号 (電話)03・5951・8894 営業時間17:00~24:00 不定休
出典:日刊ゲンダイ