沖縄グルメ ニーズ低調
県の2007年度観光統計実態調査を委託されている日本交通公社は25日、「沖縄への旅行経験はないが、計画を立てたことのある人」を対象にしたインターネット調査の中間報告を発表した。05年度観光統計実態調査の「日本人の過半数が沖縄旅行をしていない」との結果を受け、潜在的な需要の動向を探る目的で調査を進めている。
県庁で中間報告を発表した同社観光文化事業部の塩谷英生主任研究員は「沖縄に来ている人が沖縄の魅力と感じているものと、まだ来たことのない人が考えている沖縄の魅力とのギャップを整理することで、情報提供の工夫に生かせるのではないか」と話した。
「沖縄旅行の経験はないが、計画は立てたことがある人」の推計は国内で1122万人。沖縄県を除く20―60代の人口の13%だった。
回答者が答えた「今後してみたい、または楽しみたい」旅行タイプのうち、沖縄観光への期待度が低いメニューは温泉(11%)、世界遺産(17%)、グルメ(25%)、歴史や文化的な名所(29%)などだった。
同社は沖縄にある温泉の意外性や料理・食材の豊富さをアピールするほか、接客を強化、観光資源の魅力を伝える情報提供型のプロモーションが必要だと指摘している。
一方、「してみたい旅行」のうち、その旅行を「沖縄でとても楽しめる」と回答した割合では「海辺で楽しむ」と「ダイビング」が78%で最も期待値が高く、「釣り」55%、「のんびり過ごす」52%と続いた。
同社は「誘客する際の中心的な観光メニューに位置付けられるが、他の観光地よりも沖縄を選んでもらえるよう説得型のプロモーションが効果的だ」とした。
出典:沖縄タイムス