世界に「高雄」をPR=来夏にワールドゲームズ開催-台湾
相撲、空手をはじめ、ボウリングやビリヤードなど五輪では実施されていない競技による4年に一度のスポーツの祭典、「ワールドゲームズ第8回世界大会」が2009年7月16日から26日まで、台湾南部の高雄市で開催される。アジアでの開催は01年の秋田に次ぎ8年ぶり2回目。開催を来年に控えた地元では、会場建設や選手、観客の受け入れ準備を急ピッチで進めている。
高雄大会には史上最高となる99カ国・地域から5000人以上の選手、役員らが集まる見込み。新たに加わる武術を含む全32競技で熱戦が繰り広げられる。
中国との関係から国際的なイベントの少ない台湾にあって、ワールドゲームズは「過去最大規模の国際スポーツ大会となる」(組織委員会事務局)。担当者は「国際社会に恥ずかしくないよう、大会を無事やり遂げたい」と熱が入る。
既存施設を利用して経費をかけずに運営するのがワールドゲームズの基本理念。高雄大会もメーン会場とドーム型総合体育館を除き、他の22会場は県立体育館や大学キャンパスなど既存施設を使用する。このため、五輪ほどの経済効果は期待できないが、「高雄」の名を世界に売り出す絶好のチャンス。組織委は「高雄のグルメ、名所、文化も世界中の皆さんに紹介したい」と、地元の売り込みにも余念がない。
出典:時事通信