2008年2月15日金曜日

早春のシロウオ漁始まる 北松・佐々川

早春のシロウオ漁始まる 北松・佐々川

 県北に早春の訪れを告げる伝統のシロウオ漁が佐々川で始まった。北松佐々町の下流域には漁のための足場台が並び、地元住民らが仕掛けを引き揚げると、透き通った体のシロウオが跳びはねた。

 シロウオはハゼ科の小魚。この時期、産卵のため川を上る。地元の風物詩となっている漁は、足場台の上から、「四つ手網」といわれる傘のような四角い網を川に沈め、群れをすくい取る。

 漁獲したシロウオは、生きたままピチピチとしたのど越しを味わう躍り食いやお吸い物、天ぷらなどで食される。来月九日には町内で「白魚まつり」があり、地元のお店やグループによる手作りグルメも楽しめる。

 同町古川免の中村一三さん(65)は「漁が始まると春を実感する。まだ水温が低いため群れはまばらだが、これからが本番で、三月いっぱい続く。初物をご近所におすそ分けしたい」と笑顔があふれていた。

出典:長崎新聞