帯広の加口さん入賞 全国グルメピック 十勝産食材で日本料理
全国調理師養成施設協会主催の第二十三回調理技術コンクール全国大会・グルメピック2008が東京で開かれ、帯広調理師専門学校(遠藤珠子校長)に在学する加口みゆきさん(42)が、内閣総理大臣奨励賞や厚生労働大臣賞などに次ぐ関係団体長賞調理技術技能センター理事長賞を受賞した。道内からは唯一の受賞者で、「やればできるんだという自信をこれからの励みにしたい」と喜んでいる。
厚労大臣指定の調理師養成施設を今年卒業する見込みの学生が参加するコンクールで、料理の道を目指す際の「登竜門」とされている。施設の推薦が参加資格で、レシピの一次審査を経て、今回は道内の三人を含む二百五人が日本料理、西洋料理、中国料理の三部門で技術を競った。
加口さんは日本料理部門に出場した。千切りキャベツを作る課題のほか、自由課題で「北の大地・十勝~華やぐ恵みに感謝」を調理した。ほとんどの食材に十勝産を使い、吸い物はカブとダイコン、ニンジン、煮物はキチジ(メンメ)のけんちん蒸し。さらに、口代わりの七点盛りはカスベの煮こごり、ユリ根の茶きん絞り、チーズとサーモンの二色巻きなど。
当日は緊張もピークに達したが、「先生たちから受けたアドバイスを思い返すと、やってやるという気持ちになれた」と振り返る。「作品は十勝らしさを存分に表現でき、豊富な食材にあらためて十勝ってすごいなあと思いました」と話し、これから調理にかかわる仕事を探すという。
遠藤校長も「最後まで妥協せずに挑んだ努力が報われました」と話している。
出典:北海道新聞