2008年3月1日土曜日

熊本藩士のレシピ発売=古文書から再現

熊本藩士のレシピ発売=古文書から再現

 熊本藩士は意外とグルメ-。昨年、熊本城築城400年を迎えた記念事業の一環で、熊本市は古文書を基にした料理をまとめ「熊本藩士のレシピ帖(ちょう)」を出版・発売した。新たな地元ブランドを創出、発信するのが狙いだ。熊本城では夏以降、再現した料理を昼食として観光客に提供することも検討している。

 レシピは、熊本藩料理頭を務めた村中乙右衛門が書き残した「料理方秘」(加賀文庫蔵)や、近世熊本の料理集「歳時記」(熊本県立大学蔵)に基づくもので計49品に上る。

 ガンやカモの肉にマツタケ、大根を取り合わせて作る「くしいと」、ギンナンをすりつぶしてクズでつないで揚げた「ぎんあんてんふら」などの作り方やこつを色とりどりの写真とともに紹介。資料編として原典の原文や口語訳なども掲載されている。

 発行元は、熊本国際観光コンベンション協会で、総部数は1500部。熊本市内の主要書店などで定価1050円で販売されている。

 築城400年記念事業室の原本靖久室長は「料理は多少しょっぱいがアレンジすれば大丈夫。新たな郷土料理になればいい」と期待している。

 販売に関する問い合わせは、同協会096(359)1788。

出典:時事通信