2008年2月22日金曜日

教員は「グルメ杵屋」に是正指導-労働局

教員は「グルメ杵屋」に是正指導-労働局

 学校法人大阪初芝学園(堺市)が、外食チェーン「グルメ杵屋」(大阪市)からの出向者を教員としていることについて、大阪労働局が職業安定法違反で、学園と同社を是正指導していたことが21日、分かった。出向期間を終えても同社に戻った例はなく、労働局は実態は出向でなく、人材派遣に当たると判断した。

 同学園によると、前理事長が「グルメ杵屋」の社長や会長を兼務していたが、学園と同社には資本関係はないという。

 同学園は2000年度から、常勤講師として採用した教員を2年目以降、グルメ杵屋の社員として学園に出向させている。出向教員は96人で全教員の4分の1を占める。

 同学園は「学園が経営難になっても、杵屋の社員に戻れる利点があったが、指導は真摯(しんし)に受け止め、直接雇用する方向で調整したい」としている。

 同学園は大阪府や和歌山県で8つの小中高校と幼稚園を経営している。

出典:時事通信